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笑福亭べ瓶のつぶやき
自分の奥底にある関西の血が騒いでいるのか、何年か前からやけに柄モノのズボンを履くようになりました。
ある日、緑の花柄のズボンを履いて品川駅を歩いていると、前から来た若いカップルの女性の方がすれ違いざまに僕のズボンを指差しながら男に、「ほら、あんなんとか。」と言いながら去っていきました。
「〇〇君はさ、ファッションが地味なんだよね。もっと派手な服を着た方が絶対いいよ・・・ほら、あんなんとか。」だったのか、「ファッションを完全にはき違えてる奴っているよね。なんでも派手だったらいいってもんじゃないんだよねー。ほら、あんなんとか。」だったのか。
前の会話が気になって気になって、間もなく5年になります。変態と思われてもいいから、「今の、なんの流れから?」ってあの時追いかけてでも聞きにいったらよかった。
そんな色とりどりの大小さまざまな後悔と向き合いながら、飲み込まれながら、そして時には乗り越えながらここまでこられたのは、落語家という仕事があったお陰です。